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  • 執筆者の写真しのづか裕子

コイケヤプライドポテト5周年記念のキャンペーン


コイケヤプライドポテト関連第3弾。

今年前半はずーっとロードのようで、オーラスに最後の波。

夏は体調と気力の回復に専念し、やっと落ち着いてきた頃にもう秋です。

第3弾はECサイトでご購入のお客様に自動的に抽選権が発生して12名様に当たるというキャンペーンでした。1回目はもう終了して多分あと1回どこかであるみたいです。

最後のお仕事はかなり余力でしたが、それはそれでまた違う味わいでした。

今更ですがやっぱり記録はしておこうかと思います。


第3弾のお話をいただいたのは年初の第2弾の話が進んでいる最中のこと。

気に入って下さっていただけたのは本当に嬉しかったのですが、非常に悩みました。


担当者様が、1月の個展の会場作品写真を見てとても気に入って下さったということで、今回は5周年をお祝いするアニバーサリーエディションとして是非私の普段作っている作品のストライプの感じで行きたいという。

言うは易しで、普段は手で色の違う土を積み重ねて削って出しているストライプなので、量産とは程遠い。

第一弾の時の葛藤は自分の作品と遠いものをどうやって近づけるかでしたが、今回のハードルは、自ら似て非なるものを作るのか、ということでした。


思いの外自分の中に抵抗があって、でもある意味これは私しかやれないことだという気持ちも生まれてきたりして。

第1弾2弾と積み重ねてきた技法でこそ、それを自分の普段作っているデザインに応用することで生まれるコンプリート感が有るのか、結局どんな結果になるのかわからないまま、やらなきゃわからないだろうということが結論でした。

そしてあまり考える間も無く制作に入りました。


今回はお祝い感の為にも金がマストだったので金多めで、結局金が全てをまとめてくれたというのが感想です。

それだけ金の威力は凄く、作品に多く金を使っていらっしゃる方々のお気持ちがよくわかります。

全てを良かったことにしてしまう色。多分様々な色の要素が入っていて、それが他の色と響きあい、高める効果を持っていて、主張しながらも溶け込むこともできる。


作る前に感じていた葛藤はやはりやってみると些細な事、空想とは大きくともはかないもの、物質化することで空想はそこに固定され、鈍くとも強固なものとして存在することになる。工芸畑から出た人間はとかく技法に固執するところがあって、結果よりも技術をより重く見てしまうきらいがありますが、そこはデザインの世界と大きく異なる価値観なんだと自覚させられました。

普段作る作品よりも色もポップで爽やかで、色バランスも悪くない、技法って何よりも優先することではないのか、そうだよな、でもまだ小さく葛藤は続いています。

これをどう生かすのか、これからの課題です。本当にいい機会をいただきました。ありがとうございました。




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