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  • 執筆者の写真しのづか裕子

PAGURO6 報告

2019年11月12日(火)~17日(日)青山桃林堂ギャラリーにてフェルト作家 徂徠友香子さんとの二人展を開催しました。

いつも隔年で開催しているPAGURO展でしたが、今回はスケジュールの関係で去年に引き続きの開催となりました。

早いものでもう6回目、お互いのPAGURO作品に対するスタンスもいろいろな部分が行き詰まったり、広がったり、飽きてきたり、見えてきたりと、良くも悪くもバリエーションは増えてきて、展覧会としては面白いけど、ここで少し散漫になってきた状態を見直してみる良い機会になりました。

個人の作品はそれぞれの近作でしたが、私は翌週に個展をやるという強行スケジュールとなっていたので、少し差別化の意味で、PAGURO展では最近までのスタンダードなラインに限定して発表しました。

会期中連日の晴天でとても気持ちの良い表参道でしたが、個人的にはやはりダブルブッキングに近かったので、気持ち半分、反省点の残る展示だったと思います。

PAGURO作品という 二人の共作による作品は実際には私が先に作って彼女が後から仕上げるという 分業に近いものがありますが、作家個人が誰にも頼まれないで協力して制作し発表するという作業はそれなりに続けていくのには限界があるのではないかと、実は思っていました。

6回を振り返ると、昔からの友人だというだけに近い関係の二人が初めて作家としてのこだわりをぶつけ、見せらせ、譲ったり譲られたり、まあまあ面倒なこともあったように思います。そんなお互いを主張し合う手探りから始まった共同制作から、何か見えない共通意識が生まれつつあるのかもしれないと 最近感じるようになってきました。

もともと作っていたオブジェに近いものを離れ、最近ではすっかり器にはまってしまっている作風を、唯一徂徠さんから要求されることで 失わないでいられたのかもしれないとも思い、自分にとってのPAGUROの存在意義にある感慨を覚えます。

そんなわけで次回はまた来年2021年秋に予定しています。

今回終了後初めて今までの作品達の見直しを兼ねた反省会をしました。

実はやっと本気になってきたような、遅いですよね。2010年が初回なのでもう10年経ったわけです。これからまた10年、やれる限り より醸造された発酵が進んだ作品づくりを目指していきたいと思います。



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