去年は初の緊急事態宣言の延長期間に当たりオンラインのみの展覧会となり、画廊展示は今回が初めてでした。
奇しくも第4波が疑われ、東京に来ないで下さいと小池都知事が叫び始めた時期に重なり なかなかの厳しい出足となりました。もっともその直後に出た2度目の緊急事態宣言にはギリギリ掛からずに 有難かったとも言えるのでしょう。
久しぶりに通った銀座は変わり続けどもやはり銀座で、人通りは平時とは違えども 本当に銀座を楽しみたい人々が集う 良い空気感すら感じました。ギャラリーが5丁目というド真ん中の面白さはまた違って、スペシャルな時間でした。
いつも訪れて下さるお客様方とは少し違う 入口のポスターを見て4階まで上がってきて下さった銀ブラのお客様方も多く、今回はコロナ禍限定のアマビエ様箸置きも喜んでいただいていたようでした。
展示するだけではなく何か出来ないかと思いつつ、結局はただやりたいことしか出来ませんでしたが、楽しく作ってしまったアマビエさまバッチを ご購入の皆様にプレゼントさせていただきました。
展覧会のことでいえば、一昨年から再開し少しづつ進めてきた練り上げ技法がやっと優勢になり、初めてお会いしたギャラリーの常連客の方が、こちらの方が魅力的だし こういう作家さんとしてインプットしましたとおっしゃって下さいました。これは初めて聞いたセリフとしてとても新鮮に感じました。
この量産に向かない技法とどう向き合っていくかまだまだ試行錯誤が続きます。それでも何かその先にあるものを感じ始めた貴重な時間でした。
また、今回初めて劣勢になってきた作品達の代表、時の器シリーズを愛でて下さる方もいらっしゃり、悩ましくも嬉しく、まだまだ課題は続きます。
ACギャラリーホームページ上での特設オンライン展示は5/13まで開催しています。