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  • 執筆者の写真しのづか裕子

PAGURO5


11/20~25 桃林堂青山店にて 「PAGURO5 陶とフェルトのコラボレーション展」を開催しました。

徂徠友香子(テキスタイル作家)とのコラボレーション展の5回目で 初回2010年より8年が経ちました。

その都度売っているので増減はありますが、今回が最多の作品数であることや、8年の積み重ねによる重相感が出てきてか、今までで一番いい、との感想を多くお聞きできました。

お客様の多くが 何度も見て下さっているので、さすがに慣れてきたんじゃないかとも思いますが、確かにバリエーションも増え、お互いの力の入れ方も強弱が出てきて 息苦しい感じが無くなってきたのかもしれません。

陶にフェルトを着せていくという手法は 私達が考えて始めたとの自負はありますが、ある意味出来てしまった異端児だったものが、やっと時代が歩み寄って来たことで市民権を得はじめてきたという印象もありました。

私達は普段はそれぞれに制作、発表を繰り返していますので、二人とも別個の時間や都合が存在し、活動するステージも違います。そのため 2年おきにやってきていてもその時々でコンディションは違い、スタンスも違っています。

そのためではないのですが、もともと古い友人関係であることは幸いしているのだろうと思います。

あまり話し合わない、作って渡す、考えて作る、お互い相手にとやかく注文を出さない、結果をそのまま受け止める。

良くどうやってと聞かれますが、皆さんその辺が一番気になるということは他人と何かする上でそこが一番苦労しているということなんだろうと思います。

自我同士の戦いも必要な場合はたくさんあるし、譲れないことも多い。うん、わかった。とどうしても言えない時も有るのが人間だけど、PAGUROの時は少し違う。

お互いあまり思い詰めるというのじゃなくて、少し引いている。可能性、揺らぎ、未知や相手の作る世界観へのあこがれみたいなものに委ねるという、夢や希望やゆるい余地みたいな。

作るときは想像してからでないと作れないんだけど、結果までは分からないから結構つらいし難しい。でもそこから繋いでくれる徂徠さんの力量はすごいし、想像以上のものになって出てくるときに やって良かったと思う瞬間です。

今回の私達個人の作品は、私は今現在編集中のHOW TO本のための作品と近作から。

徂徠さんは年間通してものすごく精力的に個展等をこなした作品群を中心に 発表しました。


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