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  • 執筆者の写真しのづか裕子

2018伊丹国際クラフト展 酒器・酒杯台  報告


2018伊丹国際クラフト展を2018/11/17~12/24の日程で伊丹市立工芸センターにて開催しています。

11/17に行われた表彰式、懇親会の様子を一部ご紹介します。

私が出品させて頂いている作品「ラ・ラ・クララ」は見た通りクラゲのフォルムの酒器・酒杯台になっています。

使うときは笠を外してお酒を入れる。足の部分を片口風にすればよかったと後になって思いましたが、とりあえずそれはこれからの課題にしたいと思います。

今年一年を陰ながら支えてくれたのはこの海月姫でした。

こんなドはまりしたドラマはこの10年ほどを思い返しても思いつきません。引っ越し以来どこか落ち着く根っこを無くしてしまった不安感をどうしてか未だによくわからないのですが、このドラマを通してやっと新しい地に足を着けることができるようになりました。

そんな究極に個人的な感謝を形にしたくて作ったこのクララは、私とは関係ない別の命を吹き込まれてこの世に生まれてきました。不思議に思うのは作品は作るまでは私のものでも、出来上がると別の生命を持ってくる。そして使っていただく時はまた違う顔を持つようになる。

初めての伊丹市はなにしろ関西地方をあまり良く知らない私はとても新鮮に感じました。

多分遥か昔からある街であるにも関わらず、阪神淡路大震災の震源地に近く すっかり復興を遂げた一見出来たばかりのような若々しい顔をしている、でも脈々とその底を流れる歴史の積み重ねは ある品格を美しく醸し出していることがはっきりとわかります。そしてそこで生きておられる皆さんが それを自覚し体現することを義務のように感じておられることが、とても深く感じられました。

懇親会でふんだんに振舞われていた二酒造の白雪、老松は人々の生きてきた時間の結晶のように感じられ、日本人にとっての日本酒の地位といったことも初めて考えるようになりました。多くの酒蔵のある地方では常に感じてきたであろう地と人と酒という文化のつながりのようなもの。

これはいわゆる産地と名がつくあらゆる土地と産業と人々の関わり、それと関係ない都会で生きている人との大きな違いでしょうね。

そこに身を置かなければわからない ありとあらゆる雑多な情報や気配のようなものは、やはり旅の醍醐味です。

ぎりぎりの時間しかありませんでしたが、行ってよかったです。


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