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「日本の夏」展 報告

  • 執筆者の写真: しのづか裕子
    しのづか裕子
  • 2016年7月21日
  • 読了時間: 2分

7/11~7/16 のばなArt Work in GINZA企画の「日本の夏」展が開催されました。

織田幸子さん(藤)、上村真紀子さん(ガラス)、後藤明良さん(鋳金)とご一緒させていただきました。

皆さん初めてお会いする方々で、いずれものばなゆかりの作家さんでいらっしゃいました。

残念ながらお会い出来ましたのは後藤さんお一人でしたが、いろいろとご縁ある方で、良い出会いとなりました。

今回はのばなさんから夏のアイテムとして”蚊遣り”とお題をいただいていましたので、割り切って制作出来ました。

今や時代は地球温暖化と熱中症全盛期のため、真夏は締め切って一日中冷房生活というのがスタンダードになっており、窓を開けて風を通し、風鈴と蚊取り線香で夏から秋の風情を楽しむことも少なくなってしまいました。

特に集合住宅で高層階には蚊がいないというのも、10年ほど前から少しづつ蚊遣を作り始めてから知りました。

にもかかわらず、やはり私にとって蚊取り線香には夏の郷愁がついて回ります。

あの少し短くなった夏の夕暮れのオレンジ色の時間、ひたすら流れ続ける煙と線香の香りが充満する部屋を、かなかなかなと延々と続く虫の声と、ウォー、ガォーとひとしきり動物たちの遠吠えが満たしていきます。

あの夕暮れの静けさと蚊取り線香の香りはあの汚かった校舎の大切な思い出の一つです。


 
 
 

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